「それ乗り 競馬TV」に出演します

Sorenorikeibatv

今週の土曜日(16日)夜22時より、「それ乗り 競馬TV」に出演します。業界で唯一の毎週無料生放送“本格派”競馬予想バラエティ番組とのことで、翌日の朝日杯フューチュリティステークスについて語ってきたいと思います。ここ数年はずっと2週間前予想ばかりですが、久しぶりに前日予想ができるのでワクワクしています。本命を変えるつもりはありませんが、より様々な角度からリアルタイムな情報をお伝えできるはずです。

今回は馬体をテーマにして予想をするつもりです。最近では、チャンピオンズCのゴールドドリームを当てているように、馬体の良さや仕上がりだけで勝ち馬を探すシンプルな予想法です。朝日杯フューチュリティSの出走馬の馬体に触れつつ、最後は馬体から見た5つ☆の1頭に絞っていきますね。

また、朝日杯フューチュリティSに有力馬を2頭も出走させている、新種牡馬ロードカナロアについて語れたらと思います。同じく新種牡馬であるオルフェ―ヴル産駒との対比も面白いですね。MCの砂岡春奈さん、ユーマさん、ゲストの星野るりさんとお会いできるのも楽しみです!

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朝日杯FSを当てるために知っておくべき3つのこと

Asahihaifs

■1■絶対的能力と完成度が問われる
傾向としては1番人気、2番人気が強く、過去10年間で1番人気【3・2・1・4】、2番人気【2・1・1・6】という成績である。どちらも連対率5~3割と高い。かつては人気馬が好走することで有名であったマイルチャンピオンシップよりも高い数字である。理由としては、かなり速い時計での決着となるため、実力の有無がはっきりと出てしまうことが考えられる。さらに2014年からは、トリッキーな中山競馬場のマイル戦から阪神競馬場に舞台を移し、この傾向には拍車がかかることが予想される。

また、過去10年の勝ち馬を見ると、平成19年のゴスホークケン以外、すべての馬が前走1着していることが分かる。これは現時点での絶対的な能力や完成度が問われるレースになることを示している。重賞ならば最低でも3着以内に好走していること、もちろん条件戦で負けているようでは×。

■2■生粋の逃げ馬は通用しない
ここまで逃げて勝ってきた馬がまったく通用していないことにも注目したい。中山1600mのコース形態上、2コーナーまでの位置取り争いが激化するため、ほぼ毎年、前に行った馬には厳しいペースとなる。さらに、最後の直線に急坂があることによって、スピードだけで押し切るのは難しい。この傾向も舞台が阪神1600mに変わっても同じ。中山競馬場で行われていたときよりも、長く良い脚を使えるかどうか、末脚の確実さが問われる。

このレースを逃げ切ったのはゴスホークケンだけ。そもそも、この年はペースがそれほど速くはなかったし、ゴスホークケンはその前走で抑える競馬をしていた。つまり、スピードを武器にした一本調子の馬ではなく、抑えが利いて、終いの脚を生かすような競馬ができる馬でないとこのレースは勝てないということだ。

■3■クラシックへつながるレースへ このレースはペースが速くなることが多く、スピードこそ絶対だが、スタミナもないと勝ち切ることはできない。そのため、1600m以上の距離のレースを経験していることはほぼ必須条件になってくる。特に、阪神に舞台が変わる以上、中距離をこなせるぐらいのスタミナは必要であり、このレースを勝ち馬が来年のクラシックにおいて有力になってくるはず。そういう意味では、中山競馬場で行われていたときとは一線を画するレースであり、クラシックへつながる未来を見据えて馬券も買うべきだろう。

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底を見せていない


阪神ジュベナイルF2017―観戦記―
好スタートを切ったラテュロスを交わしてラスエモーショネスが先頭に立ち、前半マイルが47秒7、後半が46秒6というスローペースに流れた。道中は折り合いを欠くことなく脚をためて、最後の直線での瞬発力勝負となった。上位に来た馬はラスト3ハロン33秒台の脚を使っているように、一瞬の切れ味に欠ける馬にとっては力を出し切ることが難しいレースであった。

勝ったラッキーライラックは、スタートから前進気勢が強く、石橋脩騎手にうながされることもなく自然と先行しつつ、レースの流れに乗れていた。外から被されることなく、馬群の外々を終始進めたことも大きい。最後の直線に向くまで、騎手は何もしていないと言ってよいほど、この馬の走るリズムとレースの流れが一致していた。追い出されると、あっと言う間に先頭に立ち、ゴール前では耳を立てて遊ぶ余裕もあったほど。前走のアルテミスSでも耳が立っていたが、G1レースでも最後は流す余裕があることにこの馬の底を見せていない強さを感じる。気性的に難しいところがあるはずで、悪い部分が表に出てこなければ、来年のクラシック戦線も楽しみな存在である。

石橋騎手によるG1制覇は2012年のビートブラック以来となった。あのときは人気薄での逃げ切りだっただけに、人気を背負った今回の勝利は格別の喜びがあるはず。普段は物静かなジョッキーであるが、いざ馬を追い出すと、全身を使って最後まで馬を叱咤激励する。このあたりのギャップも石橋騎手の魅力である。現時点でのラッキーライラックは非常に乗りやすく、これといった難しさはないが、この先、気難しさが出てきたときこそが石橋騎手にとっての試練であり、大きな飛躍が訪れるのではないだろうか。乗り替わりすることなく、このコンビで来年のクラシックに向かってもらいたい。

リリーノーブルは道中もきっちりと折り合い、瞬発力勝負にも難なく対応してみせた。ルーラーシップ産駒だけに、上がりの掛かる競馬の方が得意とするかと思っていたが、そうではなかったようだ。3着に入ったマウレアはディープインパクト産駒であり、今回のようなレースは得意とするところだろう。まだ体が小さいため、今回はもうひと押しが利かなかったが、この先もう少し馬体が成長してくれば夢は広がる。

1番人気に推されたロックディスタウンは、最後の直線で失速してしまった。スローペースを見越して、クリストフ・ルメール騎手が前目のポジションを取りに馬を促したこともあり、道中のかなりの距離をハミを噛んでしまった。ルメール騎手だけにそれほど喧嘩していないように映るが、ロックディスタウン自身はかなり力んで走っていた。これだけ大きく負けた以上、敗因はそれだけではなく、休み明けによる仕上がり不足や前走とのレースの性質のギャップの大きさなどが重なったことで、力を出し切れなかった。能力は高い馬なので、来年になって精神的に成長を遂げたとすれば、巻き返しは必至である。

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オルフェーヴルは名種牡馬になれるのか

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この時期になると、来年のクラシック戦線をにらむ有力馬たちが頭角を現し、2歳世代の力関係がうっすらと見え始める。新馬戦から圧倒的な完成度を見せつける馬もいれば、2戦目、3戦目と少しずつ競走馬らしく成長していく馬もいる。その初々しい走りを見ると、花が咲く前のつぼみのように、大きな可能性を秘めていて心が躍る。

さらに、今週行われるG1レース・阪神ジュベナイルフィリーズの出走馬の父の欄に、今年から産駒がデビューする新種牡馬の名前を見ると、まるで近未来の日本競馬の姿が浮かんできて、居ても立っても居られなくなる。彼らの看板を背負った産駒たちは、果たしてどのような活躍を見せてくれるのだろうか。

新種牡馬であるオルフェーヴルは、今週の阪神JFにラッキーライラックとロックディスタウンの2頭を出走させてくる。しかもどちらも新馬戦と重賞を連勝し、2戦2勝の戦績を引っさげ、ディープインパクトやダイワメジャーの産駒たちを差し置き、G1レースに王手をかけてきた。血統的には早熟ではないにもかかわらず、この時点ですでに重賞を制した有力馬として、勝ち負けになることを期待されているのだから驚きである。

(週刊Gallopを買い忘れた方や、超馬券のヒントだけ読みたい方はこちら
*阪神ジュベナイルFの予想と馬券を公開中です!

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ショウナンパンドラに似ている ラテュロス:5つ☆

ロックディスタウン →馬体を見る
この時期の牝馬らしい線の細さはあるが、大型馬らしからぬシルエットを誇る。
手脚が長いわりに全体のバランスが取れていて、いかにもスタミナが豊富そう。
Pad3star

モルトアレグロ →馬体を見る
牡馬と見間違うほどの筋肉量とメリハリの素晴らしさで、圧巻のひと言。
前躯に比べるとどうしてもトモの実の入りが寂しいが、そこはこれから。
Pad3star

コーディエライト →馬体を見る
ダイワメジャー産駒らしい前駆の力強さと全体のシルエットで、安定して走りそう。
腹回りは少し寂しさがあるが、顔つきは精悍で、気持ちの前向きさが伝わってくる。
Pad4star

マウレア →馬体を見る
この時期だけに冬毛が生えるのは仕方ないとしても、毛艶が落ちてきている。
前駆にパワーが漲っているが、時期的にはこの馬の8割程度の力しか出せないかも。
Pad3star

マドモアゼル →馬体を見る
2歳牝馬らしい線の細い馬体で、現状としては付くべきところに筋肉が付いていない。
顔つきを見ても、気性面での難しさが伝わってきて、スムーズに走れるかどうかが鍵。
Pad3star

ラッキーライラック →馬体を見る
オルフェーヴル産駒のロックディスタウンと比べると、こちらはコロンとして映る。
パワー優先のタイプの馬体であり、スムーズに先行できると簡単には止まらなそう。
Pad3star

サヤカチャン →馬体を見る
名前とは裏腹に、前後躯にしっかりと実が入った、牡馬のような力強さのある馬体。
表情からは気持ちの強さがうかがうことができ、馬体を併せる形になれば走る。
Pad3star

ソシアルクラブ →馬体を見る
顔つきや目を見ると、まさ幼さが残っているが、馬体全体のシルエットは美しい。
力強さが出てくるとさらに走るが、現時点でも決して走れない馬体ではない。
Pad3star

ラテュロス →馬体を見る
前駆に深さがあって、同厩舎にいたショウナンパンドラの若駒の頃の馬体に似ている。
前駆に比べてトモの実の入りに不十分さがあるが、走る馬であることは間違いない。
Pad5star

ナディア →馬体を見る
骨格のバランスが良く、この時期にしてシルエットは完成しつつあり良い。
もう少し筋肉のメリハリがほしいが、ふっくらとして好感が持てる仕上がり。
Pad4star

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阪神ジュベナイルFを当てるために知っておくべき3つのこと

Hjf

■1■2つの経験
平成3年より従来の阪神3歳Sは牝馬限定に変更され、さらに平成13年より名称を「阪神ジュベナイルフィリーズ」と改められた。わずか数戦のキャリアで臨んでくる馬がほとんどで、各馬の力の比較が難しい。実はこれといった傾向はないのだが、以下2つの経験をしている馬にとっては、かなり有利なレースになる。このレースを勝つためには、いずれかを経験していることが望ましい。

1、1600m以上の距離
2、坂のあるコース

「早熟の短距離馬」が多く出走してくるため、このレースに臨むまでのステップとして、1600mよりも短い距離を使ってくる馬が多い。これまでにマイルの距離や直線に坂のあるコースを走ったことがない馬たちが、いきなりG1レースの厳しい流れの中に放り込まれ、直線に坂のある1600mのコースを走ると、確実にスタミナ切れを起こすことになる。1600m以上の距離、もしくは直線に坂のあるようなタフなレースを走った経験がないと、このレースで勝ち切ることは難しい。

■2■抽選をクリアした馬の台頭
これは来週の朝日杯フューチュリティSにも当てはまることだが、抽選をクリアした馬、滑り込み出走が叶った馬たちには着目すべきである。それは運が良いからということではなく、彼ら彼女たちの「ローテーション」と「成長曲線」に秘密が隠されているからだ。

まず「ローテーション」については、抽選をクリアしてきた馬は、これまでの出走過程において無理を強いられていない馬が多いということである。多いと書いたのは、全ての馬がそうではないからである。本番に出走する権利を取るために、何度もレースに出走してそれでも抽選待ちになってしまった馬もたくさんいるはずだ(こういう馬は能力的に疑問符がつく)。そのあたりは1頭1頭を検証する必要があるが、例えば2007年のトールポピーはキャリア3戦、ゴスホークケンは2戦、レーヴダムールに至ってはわずか1戦であった。そして、2011年はキャリア1戦のジョワドヴィーヴルがこのレースを制した。

これが何を意味するかというと、これらの馬たちは、本番であるG1レースに合わせたローテーションを組んで走らされてきたのではなく、自分たちの仕上がりに合わせて大事に使われてきたということである。人間の都合ではなく、馬優先の余裕を持たせたローテーションであったということだ。あくまでもその延長線上に、たまたまG1レースがあったということに他ならない。だからこそ、そこまでの過程において無理をさせてきていないからこそ、馬に余力が十分に残っているということになる。

次に「成長曲線」についても、余裕を持たせたローテーションということとリンクしてくる。馬の仕上がりに合わせるとは、馬の成長に合わせたローテーションということである。特に若駒の間は、レースを使うことによって、成長を大きく阻害してしまうことがある。2歳戦~クラシックにかけて、数多くのレースを使うことは、マイナス材料にこそなれ、決してプラス材料にはならない。レース経験の少なさは、馬の能力と騎手の手綱で補うことが出来る。つまり、本番のレースに出走するために、馬をキッチリ仕上げて勝ってきた馬たちに比べ、成長を阻害しない程度のゆったりとした仕上がりで走ってきた馬たちは、上積みが見込めるばかりではなく、本番のレースへ向けて上向きの成長カーブで出走してくることが可能になるのだ。

これらのことからも、余力が十分に残っていて、上向きの成長カーブを辿っている馬が、もし抽選をクリアして出走することが出来たとしたら、本番でも好走する確率が高いことは自明の理であろう。これが2歳戦からクラシック戦線においては、抽選をクリアして出走してきた馬、滑り込みで出走してきた馬には大いに注目すべき理由である。

■3■関東馬とっては厳しいレース
この時期の牝馬にとって、長距離輸送をしてレースに臨むことは条件的に厳しい。よって、関東馬がこのレースを勝つには、関西に一度遠征した経験があるか、もしくは実力が一枚も二枚も上でなくてはならない。現に過去10年で、初長距離輸送でこのレースを制した関東馬は3冠馬となったアパパネだけである。彼女ぐらいの実力を持っていないと、初めて長距離輸送をして、並みいる関西馬たちを倒すことはできない。逆に言うと、このレースを勝った関東馬は相当な実力の持ち主であるということになる。

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明るい未来しか見えない


チャンピオンズC2017―観戦記―
前走でスプリント戦を使っていたことで前向きになっていたコパノリッキーが、内枠を利して先頭に立った。行きたがる1番人気のテイエムジンソクを古川吉洋騎手が抑えるようにして、第1コーナーを2番手で回ってゆく。このあたりの動きで全体の流れは決まり、前半が48秒9、後半が48秒5という平均ペース、このメンバーとしてはややスローペースとなった。結果としても、前に行った3頭がそのまま上位を占めた中、道中は馬群の中でじっと脚をため、最後の直線だけで先頭に立ったゴールドドリームの強さだけが際立った。

勝ったゴールドドリームは、春のフェブラリーSに続き、JRAのダートG1を同年で両制覇したことになる。左回りも同じで距離も200mしか変わらないのだから、何ら不思議はないのだが、ドバイ遠征の疲れもあったのか近走は成績が冴えなかったことで人気の盲点になっていた。それでも馬体は完璧に仕上がっており、むしろ古馬になってますます筋肉量が増えて強靭な馬体を誇示するようになっていた。本来は末脚がしっかりしている馬だけに、馬を御せる騎手が道中で脚を温存することができれば、確実に差して来るのである。ライアン・ムーア騎手の言うように、この馬には明るい未来しか見えない。

前日のステイヤーSに続いて、ムーア騎手が大舞台でその力をいかんなく発揮して見せた。おそらくスタートからゴールまで、ムーア騎手の思い描いていた通りのレースであったに違いない。スタートしてからすぐに内に切れ込んで、馬群の内に進路を確保し、最終コーナーでは先行馬が抜けて、後続の馬が外を回しているその一瞬の間を縫って外に出した。全てが計算通りであるが、計算通りにレースを運ぶことができる高い技術と冷静さが、ムーア騎手を世界一のジョッキーたらしめる理由のひとつである。馬群の外を回して敗れた他の騎手は、縦から横から、繰り返しレースリプレイを見直してみてほしい。

先週のヒュー・ボウマン騎手に続き、短期免許で騎乗する外国人ジョッキーがG1レースを制したことになり、春はクリストフ・ルメール騎手、秋はミルコ・デムーロ騎手が大活躍して、国内G1レースのほとんどを日本人騎手以外のジョッキーが勝っている。この事実をどう捉えるかは人それぞれであるが、外国人ジョッキーばかりが良い馬に乗っているわけではない中で、なぜ外国人ジョッキーばかりが勝つのかを真剣に考えてみるべきだと私は思う。

その要因はひとつではないが、今回のチャンピオンズCにも特徴的な要因のひとつがある。それは前述したように、コーナーを回るときの内外のロスに対する感覚があまりに違うということだ。たとえば、今回のレースにおけるミツバに騎乗した松山弘平騎手とムーア騎手の進路の取り方の違いを比べてみてもらいたい。松山弘平騎手は内枠からスタートしているにもかかわらず外に進路を取り、ムーア騎手はその逆である。少しでも距離ロスを抑え、コーナーにおいて外を回さずに脚をためることを全馬(すべての騎手たち)が徹底すると、馬群はもっとタイトになる。外を回すことについて言及すると、日本人騎手は「馬の気性によっては外を回した方が良い」とか「綺麗なフットワークで馬のリズムを崩さないように外を回した」と返ってくることがあるが、それでは勝てないと言いたい。気難しさを出さずに内を回して勝つ、馬のフットワークを大切にしながら内を回して勝つのが答えである。普段からそのような競馬をしていないと大舞台ではできないし、普段はそのような競馬をしても勝ててしまうことも問題なのである。

惜しくも2着に敗れたテイエムジンソクは、2番手に控えてしまったことが裏目に出た。気持ちの勝った馬であり、大一番でその気性の前向きさが表に出てしまい、また控える競馬もできるタイプだけにそうしたのだが、結果論としては、行き切ってこの馬のスピードの持続力をフルに発揮した方が良い結果が出たかもしれない。すでにG1を勝てるだけの力は持っていることは確かである。古川吉洋騎手は悔しいだろうが、なぜ勝てなかったのか、何が足りなかったのかをしっかりと考えてみてほしい。

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怪物カネヒキリのあきらめない強さが生きるチャンピオンズC

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「砂のディープインパクト」と呼ばれたカネヒキリは、衝撃的なデビューを飾ったディープインパクトに比べ、実に平凡に、競走馬としてのキャリアに幕を開けた。芝コースを走った新馬戦が4着、続く芝の未勝利戦でも11着と惨敗。馬主や調教師は頭を抱えたに違いない。とにかくまずひとつ勝たなければ、その先はない。競走馬としてのキャリアを失ってしまうことは、サラブレッドにとって死を意味する。どうやって1勝させるか。陣営による試行錯誤と妥協の末、戦いの場は芝からダートに移された。

カネヒキリは、ダート初戦でいきなり7馬身差の圧勝を飾った。ダート馬としての資質に満ち溢れていたのである。血統的には母父のデピュティミニスターが色濃く出たのだろう。その後、ジャパンダートダービーで初G1レースを勝ったのを皮切りに、3歳にしてJCダートを制し、翌年のフェブラリーSを圧勝すると、世界最高峰のドバイワールドカップにも挑戦し、4着と健闘した。華々しいキャリアと栗毛の明るい馬体に、多くの競馬ファンが魅了された。

実を言うと、カネヒキリは強さを感じさせない馬であった。武豊騎手は常々、カネヒキリについて、「力でねじ伏せるような強さは感じない。強いって感じさせるところが全然ない」と語っていた。この言葉を聞いた時、不思議だと私は思った。500kgを超える雄大な馬格を誇り、歴戦のダート馬たちを相手に一歩も引かないカネヒキリに、力でねじ伏せるような肉体的な強さが全くないとは。乗った人間にしか分からない、何か別の強さがあるのだろうか。皮肉なことに、この謎が解けたのは、カネヒキリが窮地に追い詰められてからのことであった。


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最高の出来で本番を迎えられるゴールドドリーム:5つ☆

サウンドトゥルー →馬体を見る
7歳馬とは思えない筋肉の柔らかみがあり、昨年からの衰えは感じさせない。
とはいえ、腹回りには余裕があり、もうひと絞りほしい馬体であることも確か。
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ノンコノユメ →馬体を見る
一時期のスランプから脱したかのように思える、凛とした立ち姿を誇る。
線の細さは残ってはいるが、ようやく5歳にして筋肉が十分についてきた。
Pad3star

グレンツェント →馬体を見る
トモがやや落ちているように映るため、力強さという点では物足りなさがある。
前後躯にはきっちりと実が入っているため、この馬なりには力を出し切れるはず。
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ロンドンタウン →馬体を見る
重心は低いが、胴部に伸びが出てきて、距離は中距離以上がベストであろう。
冬場にもかかわらず、毛艶は素晴らしく、海外遠征帰りでも体調は問題ない。
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ゴールドドリーム →馬体を見る
若駒の頃から春シーズンにかけては、前後のバランスが悪い面もあったが解消された。
筋肉のメリハリも素晴らしく、毛艶も良く、最高の出来で本番を迎えられる。
Pad5star

アポロケンタッキー →馬体を見る
いかにも重厚な先行馬らしく、重心が低くて、筋肉量の豊富さでは上位に入る。
腹回りには余裕があるが、胴部にはしっかりと伸びがあり、いかにも走りそう。
Pad3star

テイエムジンソク →馬体を見る
ダート馬らしからぬスマートなシルエットを誇り、芝でもある程度は走りそう。
パワーで押すというよりは、スピードとその持続力で他を圧倒するタイプである。
Pad45star

ミツバ →馬体を見る
欲を言えば、もう少し筋肉のメリハリがほしいところだが、現時点でも走れる仕上がり。
凛とした立ち姿であり、調子の良さが伝わってきて、この馬の力は出し切れるはず。
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カフジテイク →馬体を見る
短距離ダートの追い込み馬というイメージを覆される、馬体全体のシルエットがある。
胴部に伸びがあって、1800mの距離はこの馬にとってはベストであろう。
Pad45star

ケイティブレイブ →馬体を見る
前駆の盛り上がりが素晴らしく、いかにもパワーを前面に出して走るタイプの馬体。
毛艶は光り輝いて素晴らしいが、表情から気の難しさが伝わってくるのが残念。
Pad4star

コパノリッキー →馬体を見る
ここ数年の馬体と比べてもそん色ない仕上がりであり、叩かれた効果は出ている。
ふっくらとして、気持ちも落ち着いて、一時期のスランプは完全に抜け出している。
Pad4star

アウォーディー →馬体を見る
腰高に映るシルエットだが、前駆には力強さが溢れ、決してトモが弱いわけではない。
前駆に比べてしまうと、トモの実の入りが足りないが、ほぼ完璧に近い仕上がり。
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チャンピオンズCを当てるために知っておくべき3つのこと

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■1■スピード&器用さ優先
かつて行われていた東京競馬場の2100mダートというコースは、スピードだけで押し切ることは難しく、マイラータイプの馬にとっては厳しい条件であった。2000mまでならゴマカシが利くが、わずか100mの違いでマイラータイプの馬はバテてしまったのだ。もちろん、スピードがなければ速いペースについて行くことはできないが、勝ち切るためにはそのスピードを支える豊富なスタミナが必要であった。

しかし、舞台が阪神1800mダート、そしてさらに2014年から中京1800mダートに移り変わったことにより、東京の2100mダートほどにはスタミナが要求されなくなった。もちろん、速く厳しいペースになるので、スピードだけでは押し切れないが、どちらかというとスピードに富んだマイラータイプの馬にも勝つチャンスが訪れるということだ。そして、4つコーナーと小回りコースということを考えると、勝ち切るためには上手く立ち回れる器用さも求められる。

■2■関西馬有利
ただでさえ西高東低の状況が続く中、開催競馬場が関東から関西圏に移った以上、関西馬にとって条件はさらに有利になった。長距離輸送を考えなくてよい分、あと1本追えたり、また手加減なしに攻める調教を施すことが出来るだろう(栗東からは当日輸送、美浦からは前日輸送になる)。ダート競馬はどの馬も最後はバテて、それでもそこからもうひと伸びすることを求められるので、輸送を考慮した軽い仕上げではなく、ビッシリと仕上げられた馬でないと苦しい。

■3■3歳馬にとっては厳しい戦い
阪神競馬場に開催地を移した2008年より、3歳馬の斤量が55kg→56kgとなった。11月から12月に開催時期が変更されたことによる措置だろうが、この1kgが3歳馬にとっては大きな負荷となる可能性は高い。たとえ日々成長著しい3歳馬とはいえ、この時期に歴戦のダート古馬とぶつかるのに1kgの斤量差は少ない。現に2008年はカジノドライブが6着、サクセスブロッケンが8着と大敗した。この2頭が翌年明けのフェブラリーSで1、2着したことからも、3歳冬の時点で古馬と戦うことの厳しさが分かるだろう。

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それだけ魅力的であった


ジャパンカップ2017―観戦記―
好スタートを切ったキタサンブラックが、内枠から素直に先頭に立ち、前半1200mが72秒3、後半が71秒4というスロペースでレースを進めた。昨年ほどではないが、G1レースにしてはペースが遅く、前に行った馬たちにとって有利なレースとなった。さらに4つのコーナーを回る東京2400mのコース設定によって、内ラチ沿いの経済コースを走られた馬たちの脚がたまり、外を回らされてしまった馬たちは脚を失ってしまうという、内枠有利の実に分かりやすい結果となった。率直に言うと、これだけ豪華なメンバーが揃ったにもかかわらず、枠順が決まった時点でおおよその勝敗が分かれてしまうジャパンカップはどうしたものか、という思いは拭い去れない。

勝ったシュヴァルグランは、好スタートと内枠を生かし、絶好のポジションを走れたのが最大の勝因である。道中は内の3番手でひたすら脚をため、最後の直線に向いてから外に出されると、ゴールまでしぶとく伸び切ってみせた。もともと実力のある馬であり、今年に入ってから馬体に実が入って、スタートしてから前のポジションを走れるように成長してきたのは確か。前走は休み明けで仕上がっていなかったが、ひと叩きされた今回は、仕上がりと枠順、脚質が見事に噛み合って、待ちに待ったG1制覇を成し遂げてみせた。今回はミルコ・デムーロ騎手がサトノクラウンとシュヴァルグランのどちらに乗るか最後の最後まで迷って前者を採ったが、それはシュヴァルグランが力をつけていて、それだけ魅力的であったという意味でもある。テン乗りのヒュー・ボウマン騎手は、無心で乗って、最高の結果を出した。

レイデオロはスタート直後に他馬によられてしまい、ほしかったポジション(シュヴァルグランが走ったそれ)が取れなかったことが最後まで響いた。ルメール騎手もなんとか前にポジションを上げようと、外に出してみたりとあがいてみたが、これだけ密集していては外に出すのも難しい。レイデオロ自身も伸びそうで勝ち馬と同じ脚色になってしまったあたり、どれだけゆったりとしたローテーションを組んでいたとしても、日本ダービーを勝った反動がわずかに残っていたかもしれない。大きく崩れなかったあたりは、さすが走ることが好きな馬であり、どのような状況でも力を出し切ることができるのが強み。有馬記念をパスして来年に向けて充電する選択は、全くもって正しい。

1番人気に推されたキタサンブラックは、非の打ち所のないレースをして、それでも3着に敗れてしまった。どこが悪いという明確な原因はなくとも、最後は伸び切れなかった以上は、天皇賞秋をピークにして体調がやや下降線を辿っていたということである。G1レースを3つ続けて勝つ(好走する)ことがいかに難しいか。理想としては3戦すべて100%の仕上げを施して出走させたいだろうが、そんな陣営の思いとは裏腹に、下がれば上がり、上がれば下がるという体調のバイオリズムがある。それはキタサンブラックとて例外ではない。次走はさらに体調が下向きになるので、今回と同様に、好走はするも何らかの馬に足元をすくわれるのではないだろうか。

サトノクラウンは6枠からの発走となり、終始、馬群の外を回らされて、脚がたまるところがなかった。直線に向いてからも、逆に先行馬に突き放されることになり、全くと言ってよいほど見せ場がなかった。これはキタサンブラックやソウルスターリングなどにも当てはまることだが、やはり不良馬場で行われた天皇賞・秋を激走した反動が少なからずあったのかもしれない。陣営は中間の様子から疲れはないと判断していたようだが、今回の結果を見る限り、多かれ少なかれ前走からの反動はあったのではないだろうか。

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サラブレッドは自らのプライドを賭けて走る

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先月、某一口馬主クラブのパーティーに出席した。私自身、一口馬主として出資を始めたのは2年前であり、このような集まりに参加するのは初めての経験であった。あまりの人の多さと参加者の熱気に圧倒されつつ、いち競馬ファンとして、競馬関係者たちとの交流を楽しませてもらった。その中で、橋口慎介調教師と話をする機会があり、会話は自然と当日の天皇賞・秋に出走したワンアンドオンリーへと移っていった。毎日王冠では最後まで頑張って追い込み、ようやく復調を果たせるかと期待していたにもかかわらず、天皇賞・秋は不良馬場で走る気をなくしてしまい、全くと言ってよいほど見せ場がなかった。ちょっとしたことで、馬があきらめてしまうようになったと悩んでいた。

この傾向は、ワンアンドオンリーが日本ダービーを制し、夏を越して、神戸新聞杯を勝ったあとから続いているという。日本ダービーを勝った疲れが完全に癒えていない状態で神戸新聞杯を迎え、肉体的にはとても完調とは言い難い中でも、ワンアンドオンリーは頑張ってしまった。最後の直線にて、サウンズオブアースやトーホウジャッカルに並ばれたとき、ワンアンドオンリーは負けられないと気力を振り絞って、グイッと前に出たそうだ。この話を聞いたとき、「ダービー馬のプライド」という言葉が頭に浮かんだ。

「ダービー馬が秋初戦は好発進するも2戦目以降が続かない理由」という拙コラムにて、日本ダービーにおいて、究極の仕上がりで極限のレースを強いられたことで、肉体的にも精神的にも燃え尽きてしまう、それでも秋初戦だけは走るのは、ダービー馬を負けさせるわけにはいかないという陣営の意識があるからだろうと書いた。そして、日本ダービー後も馬体をできるだけ緩めることなく、疲労を表に出さないように引っ張ってこられる限界が秋初戦までということだと。

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凛々しい立ち姿のマカヒキ:5つ☆

キタサンブラック →馬体を見る
最近はボリューム感のある馬体のときも走っているが、本来はこちらのシルエット。
馬体に長さはあるが、それほど力強さは感じさせず、いかにもステイヤー体型。
Pad4star

サトノクラウン →馬体を見る
若駒の頃より、全体のシルエットは美しく、完成度の高い馬体を誇っていた。
ここにきて付くべきところに筋肉が付き、ボリューム感を増してパワアップした。
Pad4star

レイデオロ →馬体を見る
前2頭に比べると、重心が高く、突っ立ったような立ち姿だが、特に問題はない。
毛艶は素晴らしく、筋肉のメリハリもあり、外見上は春シーズンの疲れはない。
Pad4star

ソウルスターリング →馬体を見る
夏を越してさらに胴部に長さが出て、今は2400mぐらいの距離がベストかも。
前走は苦手の道悪で力を発揮できなかったが、トモの肉付きも素晴らしく体調は万全。
Pad4star

ヤマカツエース →馬体を見る
札幌記念から前走を叩かれて(もしくは寒くなって)、体調は上向いてきている。
この馬の力を出し切れる状態にあるが、馬体のつくりから2400mはギリギリの距離。
Pad4star

シュヴァルグラン →馬体を見る
このメンバーに入ってしまうと、全体のバランスが優れず、幼さを残している馬体。
前駆の力強さは増しており、ステイヤーというよりは中距離馬らしく変化を遂げた。
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マカヒキ →馬体を見る
日本ダービー以来の不調を忘れてしまうほどの、凛々しい立ち姿で調子は良い。
特に前駆の力強さは素晴らしく、母父フレンチデピュティの血が騒いできた。
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レインボーライン →馬体を見る
このメンバーに入ってしまうと、いかにも3歳馬という馬体の幼さは否めない。
胴部にはそれほど長さがないが、手脚は長くて、これぐらいの距離はベストだろう。
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トーセンバジル →馬体を見る
前駆の盛り上がりはすごく、ここにきてパワーアップしていることは間違いない。
それでも、毛艶はくすんで映るように、寒くなってきて少し調子落ちがあるかも。
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シャケトラ →馬体を見る
黒光りしているように、冬場にもかかわらず新陳代謝は素晴らしく調子は良い。
ただ、全体のシルエットとしてはまだ幼さを残しており、もうひと絞りできそう。
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東京芝2400m

Tokyo2400t

スタンド前からの発走で、スタート地点から第1コーナーまでの距離は349mと平均的な長さ。第1コーナーまでの距離が十分にあるため、無理な先行争いはあまりなく、1コーナーまでには大方の位置取りは決する。コース幅も広く、コーナーも複合カーブであり、直線も長いという全くごまかしの利かないタフなコース設定となっているため、力がなければ勝ち切ることはできない。

直線が長いという意識が各騎手に働くため、どの馬も道中無理をせず折り合いに専念する。そのため、スローペースになり、最後の直線での瞬発力勝負になりやすい。瞬発力に欠ける馬では苦しく、末脚に自信のある差し馬にとっては十分に能力が発揮される舞台である。

以上のことから、東京の2400mを勝つためには、「折り合いがつくこと」「瞬発力があること」「スタミナがあること」という3つの条件を満たしていることが望ましい。まさに、2400mがチャンピオンディスタンスと呼ばれるゆえんを体現しているコースと言えるだろう。


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ジャパンカップを当てるために知っておくべき3つのこと

Japancup

■1■日本馬のレベルアップ
ジャパンカップで最も大きな問題となってくるのが、外国馬と日本馬の比較である。近年は完全な日本馬の優勢であり、日本馬が1~3着だけでなく、掲示板を独占することがあっても驚かなくなってきた。ここ十数年で、生産、調教の技術が飛躍的に向上したことによって、日本の競走馬のレベルそのものは、海外のそれと比較しても同等かそれ以上のところまで上がってきている。

日本国内における一流馬であれば、海外に出ていっても十分通用することは、古くはジャックルマロワ賞のタイキシャトル、凱旋門賞のエルコンドルパサーから、インターナショナルSのゼンノロブロイ、アメリカンオークスのシーザリオ、メルボルンCのデルタブルース、そしてハーツクライ、ディープインパクト、そして最近でいうとナカヤマフェスタやオルフェーヴルまで多くのG1ホースらが示してくれた。もちろん自分の土俵(日本の競馬)で戦うのであれば、堂々と胸を貸すぐらいの気持ちで立ち向かうことができるはずだ。

外国馬に関する情報は極めて少なく、日本の馬場で一度も走ったことがない馬の実力を推し量ることは、はっきり言って非常に難しい。それでも、ひとつだけ大きなものさしを示すとすれば、「力をつけた日本馬に地の利がある以上、外国馬は余程の実力、実績を持った馬でないとジャパンカップで勝ち負けにはならない」ということになる。日本の軽い馬場が合いそうだとか、招待されたからなどというレベルの外国馬では勝負にならないところまで日本馬のレベルは上がってきている。

ちなみに、外国馬に関して述べると、海外遠征未経験馬は疑ってかかるべきである。今回のジャパンカップ挑戦が初めての遠征になるような馬では、よほど能力が抜けていないと極東の地での激しい戦いを勝つことは出来ない。ヨーロッパの馬でヨーロッパの外に遠征した経験がない馬も同じである。

■2■凱旋門賞、ブリーダーズC馬は消し
ジャパンカップの前にはヨーロッパで凱旋門賞、アメリカでブリーダーズカップとG1レースの中のG1レースが行われている。海外の馬は当然そちらを目標に出走するため、ジャパンカップにはピークを過ぎた状態で出走してくることが多い。

特に、凱旋門賞、ブリーダーズCを勝った馬は、ほぼ間違いなく調子落ちでの出走となるはず。ピークの仕上げで臨まなければ、凱旋門賞やブリーダーズCといった大レースは勝てないため、勝った勢いでジャパンカップに挑戦してきても、結局、状態は下降線を辿ることになるのだ。ブリーダーズカップを勝ったコタシャーン、凱旋門賞を勝ったエリシオ、モンジュー、デインドリーム、ソレミアなどがあっさりと敗れてしまったのは、明らかにピークを過ぎた状態で出走してきたからである。また、凱旋門賞を勝つ馬は、深い芝で走れるだけのパワーとスタミナが勝っている馬である(今年の凱旋門賞は別)。軽い芝でスピードと瞬発力を要求される日本の競馬には合わないことが多いだろう。また、ブリーダーズCを勝った馬はローテーション的に厳しい。死力を尽くして大レースを勝った後に、遠征を含めて、もうひとつG1レースで勝つことは難しい。

逆に言うと、凱旋門賞、ブリーダーズCで負けてしまった馬の巻き返しは期待できるということだ。

■3■迎え撃つのは4、5歳馬
過去10年の勝ち馬は、4歳馬が6勝、続いて5歳馬と3歳馬が2勝、6歳以上の馬は0勝となっている。ジャパンカップのレベルが上がったことにより、肉体的に最も充実する4、5歳馬が圧倒的に有利なレースとなった。百戦錬磨の外国馬を迎え撃つのは日本の4歳馬という図式が成り立つだろう。

また、ジャパンカップを勝ち切るためには高い壁があって、日本馬、外国馬に関わらず、連対率が50%を切るような馬では厳しい。高い競走能力と、どのような状況や環境にも対応できる資質の持ち主であることが問われるのだ。

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