馬体の良さが崩れていないレッツゴードンキ:5つ☆

★新潟2歳S
イブキ →馬体を見る
ルーラシップの初年度産駒にして、父の良いところを引き継いだ馬体。
全体のシルエットが美しく、トモに実が入ってくれば、将来は楽しみな馬。
Pad45star

マイネルバールマン →馬体を見る
トモの筋肉量が2歳馬離れしていて、いかにもスピードがありそうな馬体。
胴部にも十分な長さがあり、距離はマイル以上になっても全く問題ないはず。
Pad4star

ヴゼットジョリー →馬体を見る
表情や馬体を見ると、まだ幼さが残っていて、いかにも2歳の牝馬らしい。
馬体全体のバランスは良く、この先、しっかりと実が入ってくれば楽しみ。
Pad3star

アンジュシャルマン →馬体を見る
馬体が薄い馬かと思っていたら、前後の実の入りが素晴らしくパワータイプ。
胴部には長さがあるが、重心が低いため、マイルの距離は上限か。
Pad4star

モーヴサファイア →馬体を見る
賢そうな顔つきをしているが、馬体は完成しておらず幼さを残している。
筋肉のメリハリという点において、他のメンバーと比べると見劣りしてしまう。
Pad3star

キャスパリーグ →馬体を見る
ディープ産駒の牝馬で、この時期にこれだけ完成度が高い馬体も珍しい。
利発な表情からも操作性の良さが伝わってきて、高い確率で勝ち負けになる。
Pad45star

★キーンランドカップ
オメガヴァンデッタ →馬体を見る
昨年の絶好調時に比べると、馬体の迫力という点で今ひとつで完調手前か。
表情を見ると、気の強さが表に出てきたようで、それをレースでどう生かせるか。
Pad3star

アクティブミノル →馬体を見る
前駆が特に力強く、それに比べるとトモの実の入りが物足りなく感じてしまう。
今回は先行力を生かした競馬をしてくるだろうが、仕上がりは文句なし。
Pad3star

エポワス →馬体を見る
手脚が短く、重心が低い、典型的なスプリンター体型であり、距離はベスト。
目の周りがやや黒ずんできているように、もしかすると夏負けの可能性も。
Pad3star

ホッコーサラスター →馬体を見る
母系よりも父ヨハネスブルクの血が色濃く出ていて、いかにも短距離馬らしい。
筋肉のメリハリという点では今ひとつだが、気持ちの強さで走り切るタイプだろう。
Pad3star

ソルヴェイグ →馬体を見る
馬体だけを見ると、線が細くて、決してパワーに溢れるタイプではない。
それでも洋芝の函館競馬場で勝利したように、母系のスタミナの血の影響も大きい。
Pad3star

シュウジ →馬体を見る
2歳馬離れしていた昨年に比べて、筋肉のメリハリや量という点で劣っている。
頭がやや大きく、全体的なバランスはパーフェクトではないが、調子が戻れば。
Pad3star

レッツゴードンキ →馬体を見る
2歳時から完成度が高い馬体だが、古馬になっても馬体の良さが崩れていない。
むしろ全体のバランスがさらに良くなった感もあり、力は出し切れる仕上がり。
Pad5star

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キーンランドCを当てるために知っておくべき3つのこと

Keenland

■1■牝馬の活躍
第1回、2回、そして第8~10回のここ3年は、牝馬が上位(ワンツー)を独占した。牡馬の【3・4・6・76】連対率8%に対し、牝馬は【6・4・3・33】連対率22%と大きく上回っている。この時期の札幌競馬場の芝は、洋芝とはいえ、まだそれほど重くなっていないため、函館で活躍できたパワータイプの牡馬にとっては厳しいレースとなる。また、ゴール前直線が平坦で266mと短く、平坦なコースであるため、一瞬の脚を要求される軽いレースになり、牝馬にとっては有利なレースになる。

■2■外枠が有利
札幌競馬場の1200m戦は、向こう正面を延長したポケットからのスタート。最初のコーナー(3コーナー)までの距離は406mと長く、オープン以上のクラスであればペースは速くなりがち。そして、3~4コーナーは緩やかなスパイラルコースであるため、ここで差を詰めるのは難しく、勝つためには4コーナーである程度の位置にいなければならない。この時期は馬場の内外で大きな差はなく、内外のトラックバイアスはないが、スムーズにレースが運べる分、若干外枠が有利か。

■ある程度前に行くことのできる差し馬
重賞に格上げされてからの9年のラップタイムは以下のとおり。

12.1-10.4-11.0-11.5-11.6-11.8(33.5-34.9)H
12.0-10.7-11.2-11.3-11.4-12.0(33.9-34.7)M
12.1-10.6-11.2-11.3-11.0-11.7(33.9-34.0)M
12.1-10.5-11.2-11.6-11.4-11.6(33.8-34.6)M
12.0-10.6-11.1-11.4-11.6-11.7(33.7-34.7)H
11.8-10.3-10.9-11.5-11.8-12.3(33.0-35.6)H
11.9-10.5-11.1-11.5-11.3-11.3(33.5-34.1)M
12.1-11.0-11.8-12.3-12.0-12.5(34.9-36.8)H
12.1 - 10.6 - 11.3 - 11.8 - 11.4 - 11.4(34.0-34.6)M

格上げ以前は、逃げ・先行抜け出しが決まり手のほとんどであったが、クラスが上がるやいなや、多頭数になったことで道中のペースが上がり、ようやく差しが決まった。しかし、その後の3年間はミドルペースに終わっているように、3~4コーナーで動きづらいこともあって、本質的には逃げ、先行馬に有利なコースである。一瞬の脚が問われることも含め、このレースに関してはある程度前に行くことの出来る差し馬を狙ってみるのも面白い。

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新潟2歳Sを当てるために知っておくべき3つのこと

Niigata2sais

■1■早熟のマイラーを狙え
マイル戦で行われるようになってからの勝ち馬をみると、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬が2頭(マイネルレコルト、セイウンワンダー)と阪神牝馬Sや桜花賞を勝ったハープスターが出ていることが分かる。G1馬を3頭も出しているのだから、新潟2歳Sも十分な出世レースといえるのだが、ハープスターを例外として、どうにもスケールの小ささは否めない。ジャングルポケット、アドマイヤムーン、ロジユニヴァースを出した札幌2歳Sと比べ、わずか200mの距離の違いにもかかわらず、この隔たりはなんだろうか。

気候などの環境が良い札幌には、素質馬やトップジョッキーが集まりやすいという事情はさておき、新潟2歳Sに出走する馬はマイルがドンピシャであることが多い。野芝がびっしりと生え揃った新潟の馬場は、札幌競馬場の洋芝に比べると、圧倒的に軽くて走りやすい。驚くべき好タイムが出るのはそれゆえである。同じ距離を走ったとしても、野芝と洋芝の馬場では要求されるスタミナが違ってくるのだ。

そうは言っても、新潟競馬場の1600mコースは外回りで最後の直線が659mと長く、単なるスピード馬では乗り切れない。ゴールまでスピードを持続させるスタミナが必要とされるのだ。さらに、この時期の完成度も高くなければならない。つまり、簡単に言うと、新潟2歳Sは早熟のマイラーを狙えということである。

■2■牡馬と牝馬は互角
前述したとおり、新潟競馬場1600mコースは外回りで最後の直線が長く、ごまかしの利かないフェアなコースである。コーナーリングの器用さや一瞬の脚だけでは勝ち切れない。最後は激しい叩き合いと追い比べになることだろう。そういった意味でも、牝馬よりも牡馬にやや分があると言ってよいが、過去10年の勝ち馬を見てみても、牡馬の6勝に対し牝馬は4勝と、案外、牝馬も牡馬と互角に戦っている。タフなレースにはなるが、直線が平坦であることからも、非力な牝馬でもパワー不足に泣くことはない。

■3■直線は外に出す
スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、コーナーも2つしかないコース形態のため、枠順による有利不利はほとんどないと考えてよい。コーナーの回りがきついことを考慮すると、外枠で外を回されるよりも内の方が良いことは確かだが絶対条件でもない。ジョッキーの腕でいくらでもカバーできる部分である。

しかし、直線では外に出した馬の方が伸びる。いくら絶好の野芝とはいえ、最終週であることは確かなので、使い込まれて傷んだ内よりも外の方が走りやすい。また、直線を走る距離が長いので、その分、良いところを走られる馬とそうでない馬との差が出てしまうのである。まとめると、道中は内を走りながら、直線では外に出して走られる馬が狙い目である。

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マカヒキはディープインパクトを大きくしたような

Makahiki

マカヒキが無事にフランスに到着した。6週間後にはもう本番かと思うと、私の心は一気に秋へと近づき、凱旋門賞を走っているマカヒキの姿を鮮明に想像してしまう。凱旋門賞に日本馬が出走するだけで胸が高まるが、今年からは凱旋門賞の馬券を買えるようになり、私はどの馬の単勝を買い、どのような気持ちで最後の直線の攻防を観戦するのだろうかと今から妄想は膨らむ。ただの応援や観戦ではなく、予想もしなければならない以上、メディアにおける凱旋門賞の取り上げ方から私たちの視点まで変わってくるはずである。そして、最後にはどのような結末が訪れるのだろうか。

マカヒキは父ディープインパクトをそのまま大きくしたような馬で、ストライドもスケールも大きい。ディープインパクトのバネとエンジンの良さを持ちながら、手脚の枝が長く、馬体が大きくなったのだから、サラブレッドとしてこれ以上は求めようがない。陸上のウサイン・ボルト選手が強いのは、搭載しているエンジンが優れているだけではなく、他の選手と比べて手足が長く、肉体のスケールが大きいからである。おそらくフランスの競馬ファンは、10年前に凱旋門賞を勝ち損ねたディープインパクトが、そっくりそのまま大きくなって、スケールアップして、リベンジしに帰ってきたと思うのではないか。

正直に言うと、マカヒキという馬に対して、若駒Sの頃まではそれほどのインパクトは感じなかった。しかし、ディープインパクト産駒によく見られる傾向として、3歳の春に急激な成長を遂げたのだろう。3戦目の弥生賞を勝ったときの美しい馬体やその走りからは、父を彷彿せざるをえなかった。すでに日本ダービーを勝つに相応しい馬になっていた。その反面、マカヒキのような大きなストライドで走る馬が、馬場の深い欧州仕様のピッチ走法に変わってゆくには時間が掛かるし、難しい。軽さとスピードを兼ね備えた、マカヒキは理想的なサラブレッドであるからこそ、やや馬場の軽いシャンティ競馬場で行われる今年の凱旋門賞に出走するのは正解だと思う。能力的には十分に勝てるチャンスはあるはず。

ひとつだけ気がかりなのは、日本ダービーを勝った直後の秋シーズンだということだ。これはもう何度も主張してきているが、ほとんどのダービー馬たちは日本ダービーを勝つために全ての力を使い果たしてしまうため、ダービー後には大きな反動に見舞われる。そのまま回復することなく引退してしまう馬もいれば、長い歳月をかけて復調する馬もいる。ダービー馬は負けてはならないという使命を負うため、秋緒戦は無理をして仕上げて勝つことがあっても、その先が続かずに凡走してしまう。マカヒキにも同じことが当てはまるかもしれない。最終追い切りが素晴らしい動きであったように、日本ダービーに臨むにあたって、マカヒキには究極の仕上げが施されていた。レース後には間違いなく大きな反動があったはずだ。凱旋門賞までに、どこまでその反動から立て直すことができるだろうか。たとえ前哨戦の二エル賞を勝ったとしても浮かれてはならない。疲れ癒えていない場合には、日本ダービーの反動が噴出してしまうのは凱旋門賞なのだから。

Photo by 三浦晃一

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難しい馬への乗り替わりこそルメール騎手の腕の見せどころ

Cover

昨年、外国人として初のJRA所属騎手となったクリストフ・ルメール騎手は、今年度も引き続き素晴らしい成績を残している。昨年度は112勝を挙げ、連対率は0.353という安定感であった。今年度もすでに106勝を挙げ、連対率も0.357という快進撃を続けている(8月7日時点)。ある程度は予想されていたこととはいえ、ジョッキー群雄割拠の時代に、これだけ突出した成績を安定して収めるのだから、ルメール騎手にしかない何かがあるのだろう。たしかに勝てる(勝負が掛かった)馬が回ってきている流れはあっても、それだけではなく、実際に馬の力を十全に発揮させる技術があるということである。

そのひとつとして、行きたがる馬を抑える技術がある。ルメール騎手は、その柔らかな顔つきからは想像できないが、腕力が非常に強いと言われている。彼に乗り替わった馬が、それまでは後ろから行っていたにもかかわらず、スッと先行してピタリと折り合い、そのまま押し切ってしまうというレースを何度も見たことがあるだろう。

ハーツクライに乗ってディープインパクトを負かした2005年の有馬記念。リトルアマポーラに跨ってカラ馬をものともせず勝利した2008年のエリザベス女王杯。そして、ウオッカと共に府中の2400mを先行して後続の追撃を凌ぎ切った2009年のジャパンカップなど。どのレースも、観ているこちらがヒヤヒヤするほど、馬を前に出して行っての勝利であった。

私にとって最も鮮明な記憶として残っているのは、

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牡馬と見違えてしまうプリンセスムーン:5つ☆

★札幌記念
モーリス →馬体を見る
ひと息入れて、安田記念時よりは良くなっているが、トモの肉付きがあと一歩か。
表情には凛々しさが戻ってきて、前躯の力強さはさすが現役最強馬だけある。
Pad4star

ヌ―ヴォレコルト →馬体を見る
牝馬らしくふっくらとして、海外遠征の疲れは全く感じさせない。
ただ、筋肉のメリハリという点では今ひとつで、このメンバーに入るとパワー不足。
Pad3star

ヤマカツエース →馬体を見る
古馬になってから、馬体全体のバランスや肉付きが良くなり、安定して走れる。
今年に入ってからの絶好調時と比べると、どうしても筋肉の張りが物足りない。
Pad3star

ヒットザターゲット →馬体を見る
線の細さを残している馬体はこの馬の特徴であり、相変わらずの安定した馬体。
立ち姿にやや集中力を欠くが、もう8歳馬だけに自身の力は発揮できるはず。
Pad3star

ハギノハイブリッド →馬体を見る
年齢を重ねるごとに、少しずつ馬体がごつくなり、筋肉の量が増えてきた。
父タニノギムレットを彷彿させる部分もあり、この馬としては完成形の馬体。
Pad3star

ネオリアリズム →馬体を見る
胴部や手足に伸びがあって、距離は2400mまでは守備範囲であろう。
実になめらかで理想的なシルエットであり、あとは気性的な問題が克服できるか。
Pad4star

マイネルフロスト →馬体を見る
ごく平均的な馬体で、父系と母系の良いところがシンプルに反映されている。
前駆が力強い割に後ろは軽くて、どんなレースでもできそうな馬体を誇る。
Pad3star

★北九州記念
ベルカント →馬体を見る
若駒の頃は牝馬らしく線の細い馬体であったが、ここに来て完成形に近づいた。
つくべきところに実が入って、パワーとスピードを兼ね備えた素晴らしい馬体。
Pad4star

ジャストドゥイング →馬体を見る
およそ短距離馬とは思えない胴部に伸びがある馬体で、2000mぐらいが合う。
気性的に短距離馬のそれなのだろうが、身体がどこまでついてくるか。
Pad3star

ラヴァーズポイント →馬体を見る
手脚が短く、馬体の重心が低い、いかにも短距離を得意としそうな馬体。
やや前肢が湾膝気味で肢勢に不安はあるが、毛艶は良く体調は問題ない。
Pad3star

プリンセスムーン →馬体を見る
牡馬と見違えてしまうほどの、素晴らしい胸前であり、前駆の力強さ。
トモがその分物足りなく映るが、それだけ前駆が充実しているということ。
Pad5star

ローズミラクル →馬体を見る
随所に余裕が残っている馬体で、もうひと絞りほしいが、筋肉は柔らかそう。
手脚の短さも手伝って、重心は短距離馬らしくどっしりと低い馬体。
Pad3star

オウノミチ →馬体を見る
コロンとして映るように、もうひと絞りできそうな仕上がりにある。
精悍な顔つきをしており、このレースに向けての集中力の高まりを感じる。
Pad3star

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北九州記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Kitakyuusyuukinen

■1■軽ハンデ馬
北九州記念は2006年より距離が1200mに短縮され、ハンデ戦となった。過去10年間を振り返ってみると、勝ち馬が背負った斤量は52kg~54kgのゾーンが多い。また、毎年、2着や3着にも50kg前半の軽ハンデ馬が突っ込んでいるように、軽ハンデ馬の活躍が目立つ。

軽ハンデ馬が台頭する理由は、ひとえに北九州記念が行われる時期の馬場状態の悪さにある。Aコース使用10日目(今年は8日目)であり、いくら夏の野芝とはいえ、芝の傷み方は相当なものである。「馬場が重ければ重いほど、斤量増はこたえる」という斤量の考え方があり、これだけ馬場が荒れていると負担重量の重い馬はこたえるのである。重賞で実績のない馬、近走で惨敗している馬を狙うのは気が引けるが、それでも軽ハンデ馬を狙い打ちたい。

■2■外を回す差し馬
11.9-10.1-10.9-11.3-11.5-12.3(32.9-35.1)H
11.5-10.0-10.6-11.4-11.6-12.6(32.1-35.6)H
11.8-10.3-10.9-11.4-11.4-11.7(33.0-34.5)H
11.8-10.3-10.6-11.3-11.4-12.1(32.7-34.8)H
11.6-10.0-10.5-11.2-11.5-12.3(32.1-35.0)H
11.8-10.0-10.6-11.1-11.4-12.3(32.4-34.8)H
11.6-10.1-10.5-11.3-11.6-11.8(32.1-34.7)H
11.6-10.0-10.6-11.1-11.5-11.9(31.2-34.5)H
11.7 - 10.5 - 10.9 - 11.1 - 11.2 - 12.1(33.1-34.4)H
11.7 - 10.2 - 10.8 - 11.2 - 11.9 - 11.5(32.7-34.6)H

上は過去10年間のラップタイムである。およそ前半が32秒台で後半が35秒台という、前後半の落差が大きい、いかにも短距離戦らしいハイペースになる。小倉競馬場の直線が短いとはいえ、前に行く馬には厳しい、差し馬に向きの展開になる。

芝の傷み方が相当なものだと書いたが、特に内ラチ沿いの馬場は、走ると土煙が上がるほど極端に悪い。当然のことながら、内側を通らざるを得ない馬よりも、比較的馬場の悪くない外に進路を取れる馬に有利なレースになる。外枠を引いて、外にポジションを取れる馬から狙ってみたい。

*例外として、開催中に雨が降り続いたりして、馬場全体が荒れてしまっているような場合は、外を回す差し馬は届かないため、少しでも前に行くことのできる逃げ先行馬を狙いたい。

■3■牝馬
夏に強い牝馬と言われるが、北九州記念においてはほぼ互角の争い。とはいえ、中央場所に行ったときの連対率と比べると、牝馬の活躍が目立つと言うことができる。

牡馬・せん馬 【4・5・4・79】 連対率10%
牝馬      【6・5・6・58】 連対率15%

理由は数多く思いつくが、平坦コースでパワーのない牝馬に有利に働くこと、直線が短いため一瞬の切れ味を活きることの2つが主なところ。秋になって、舞台が坂のあるコースに移ると牝馬はなかなか勝てなくなるので、このタイミングで狙っておくべきである。

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美しさは流れて伝わる

Takekuni

武邦彦が「武豊の父」と呼ばれ始めた時代に競馬を知った私にとって、武豊が「武邦彦の息子」であった時期がどのくらいあったのか分からない。私にとって武邦彦騎手は調教師であり、かといって保田隆芳や野平祐二、福永洋一のようなビッグネームの騎手ではない。武豊という日本一のジョッキーをこの世に誕生させた功績は計り知れないと思いつつも、騎手としては息子の偉大さに隠れてしまい影が薄い。そんな印象を武邦彦騎手に抱いていた。

しかし、訃報を耳にして、もう2度とその姿を拝むことができないのかと思った途端、実は武邦彦騎手のことを私は何も知らないのだという事実を不意に突き付けられた。改めて武邦彦とはどのようなジョッキーだったのか、知りたいと強烈に思えた。「ターフの魔術師」と称されるまでなった名騎手は、どのような馬と一緒にどのようなレースを繰り広げたのか。この目に焼き付けておくべきだと、過去の映像に見入った。

はじめて観る武邦彦騎手の騎乗は、ひと言でいうと、美しかった。こんなにも美しく馬に跨り、操り、駆り立てる騎手を私は見たことがない。もちろん彼の乗った数々のレースを見ていなくはなかったのだが、実際にはトウショウボーイやキタノカチドキ、ロングエースなどを観ていただけで、武邦彦騎手を観ていなかった。私の中で武邦彦騎手の記憶の影が薄いのは、おそらくその騎乗スタイルのせいだろう。美しすぎて、馬の背から消えてしまっているのだ。

武邦彦騎手の勝ったレースを観ると、彼はほとんど動いていないことが分かる。スタートしてから勝負所まで、頭のてっぺんからつま先まで、寸分たりとも動いていないように見える。手綱の握りや重心の位置など、細かな操作はしているのだろうが、外から見ると、何もしていないかに映るのである。勝ち方によっては、ほとんど馬を追わずして先頭でゴールさせているレースもある。

1974年の皐月賞は、武邦彦騎手が主戦を務めるキタノカチドキが、史上初めての単枠指定馬に選ばれたレースであった。それだけ圧倒的な人気に推されていたということであり、競馬ファンからの過大なプレッシャーを受けながらも、武邦彦騎手は同馬を勝利に導いた。武邦彦騎手はよく「馬と話しながら」と表現するが、まさにその通りの身体的・物理的な刺激を介することのない、馬と人間との相互理解の上にのみ成立する騎乗であった。このような勝ち方が大レースでも可能なのだ、と驚嘆せざるをえない。

この話には続きがある。7戦無敗で皐月賞を美しく制したキタノカチドキは、当然のことながら、日本ダービーも勝って当たり前という雰囲気になった。武邦彦騎手はこの時のジョッキーとしての緊張感を、「不安を通り越して、恐怖を感じた」と表現した。厩務員のストライキによる日程変更や7枠19番という外枠発走など、様々な要因が重なり、日本ダービーの最後の直線でキタノカチドキはヨレた!

このロスが致命傷となり、キタノカチドキは1馬身差の3着に敗れた。直線でヨレるという弱点(癖)を分かっていれば、もしかしたら武邦彦騎手ならばなんとかできたかもしれない。本番まで弱点を見せることなく順調に来てしまっていたから、いや、見せていたのだろうが、致命傷にはつながっていなかったからこそ、いざ本番という極限の状況において、どうすることもできなかったのだ。極限の状況だからこそ、弱点が噴出しやすく、また挽回が利きにくいということである。

今となっては、無敗であることはリスクでもあることを私は知っている。何と言っても、無敗であることの最大のリスクは、弱点が分からないまま、日本ダービーまで来てしまったということだ。武邦彦騎手のレース後のひと言に、そのことは表れている。

「馬にすまないことをしたと思いました。生涯に1度のチャンスを生かしてやれなかったことを詫びましたよ。もし、キタノカチドキがダービーまでに1度でも負けていれば、僕はダービーを勝てていたのではないかと思っているんですよ」

勝たなければならないレースがあるとすれば、負けるべきレースも存在するのだ。武邦彦騎手は美しく勝つことだけではなく、美しく敗れることの大切さも示してくれたのである。

武豊は兄弟子の河内洋を見て覚え、河内洋は武邦彦を手本として育ったとされているように、そのあらゆる美しさの源流は武邦彦騎手である。騎手としての実績では逆転するかもしれないが、あえて言うならば、美しさという点では武邦彦騎手が最も美しい。血がつながっているということではなく、競馬の騎手という世界の中で、武邦彦流の美しい騎乗法や美学は、息子たちや弟弟子たちに脈々と流れ伝わっているのだ。

Photo by fakePlace

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札幌記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sapporo

■1■G1馬もしくはG1級の馬
過去の勝ち馬を見ると、2つのタイプがいることが分かる。エアグルーヴ、セイウンスカイ、テイエムオーシャン、ファインモーション、フサイチパンドラ、ハープスターなど既にG1を勝っていた馬と、ヘヴンリーロマンス、アドマイヤムーン、アーネストリー、トーセンジョーダンなど札幌記念を勝利した後にG1を勝った馬である。つまり、札幌記念はG1級の力がないと勝つのが難しいレースである。

札幌競馬場はヨーロッパの馬場に近いタフな馬場であり、本当に能力がないと勝てない。さらに札幌記念には古馬の一戦級が集まってくるため、このレースを勝つことはG1レースを勝つだけの能力が優にあることの証明でもある。札幌記念はG2レースではあるが、G1馬もしくはG1級の能力がある馬を狙ってみたい。

■2■牝馬
牡馬(セン馬含む)【6・8・8・103】 連対率11%
牝馬         【4・2・2・11】  連対率32%

過去10年間で牝馬が4勝しているだけでなく、連対率も32%と驚異的な数字を残している。平坦コースが牝馬にとってプラスに働くということに加え、前述のようにG1級の能力がなければ勝てないレースに出てくるということは、それだけ体調が良いということである。古馬の一戦級を相手に回して、勝負になる手応えがあるからこそ出走してくる牝馬には要注意。

■3■一瞬の切れを持った差し馬
スタートから第1コーナーまで400mほどの距離があるため、内枠外枠での有利不利はほとんどない。それでも、4つコーナーを回る小回りの競馬場である以上、第1コーナーまでに内のポジションを取れないと、終始外々を回らされる羽目になる。特に外枠を引いた馬は苦しいレースを強いられるだろう。

また、G1級のメンバーが揃うこともあって、道中のペースは速くなることが多い。逃げ・先行馬よりも差し馬を狙いたいのだが、いかんせん最後の直線が短い。よって、最後の短い直線だけで差し切ることのできる、一瞬の切れを持った差し馬が狙いか。

このように、あらゆる意味で札幌競馬場は騎手の技術が問われるレースであり、過去10年で武豊騎手が2勝、横山典弘騎手、福永祐一騎手がそれぞれ1勝しているように、ジョッキーの腕も問われることになる。

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前年の覇者の取捨は人気で決める

Cover

私たちが馬券の検討をする際に、前年の覇者をどう扱うかという問題に直面することがあるだろう。前年そのレースを勝った馬が今年も再び出走してくることができる重賞レースでは、そういった問題が起こりやすい。特に夏競馬や隙間の重賞で、その傾向は顕著である。ある特定の条件のレースに、ある特定の馬が目標を定めて、何度も出走してくることが多いからである。

前年の覇者について考えると、二面性が浮かび上がってくる。プラス面でいうと、前年の覇者はそのレースにおける適性が高い。その馬の特性(個性)が、その特定のレースで要求されているスピードやスタミナ、脚質や器用さ等と合致したからこそ、前年は勝てたのである。マイナス面でいえば、前年の覇者はひとつ歳を取っているということ。高齢まで活躍できる馬もいることは確かだが、1年という年月の経過によって、基本的には前年に比べると力が衰えているケースが多いだろう。また、前年の覇者ということで、今年はマークされる立場に回ることにもなる。

結論から述べると、

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黒光りする毛艶が素晴らしいピークトラム:5つ☆

★関屋記念
ピークトラム →馬体を見る
黒光りする毛艶は素晴らしく、夏負けせず、体調の良さを物語っている。
前後躯にきっちりと実が入ってバランスよく、胴部の長さは母父譲りか。
Pad5star

レッドアリオン →馬体を見る
胴部の長さに比べて手脚が短く、重心がやや低く見えるが、この馬の特徴か。
腹回りがもうひと絞りできればベストで、表情からは夏負けの兆候も見える。
Pad3star

ラングレー →馬体を見る
胴が詰まって映るように、距離適性でいえばマイル前後がベストになる。
前後躯にしっかりと実が入っているが、筋肉のメリハリという点ではイマイチ。
Pad3star

ケントオー →馬体を見る
オープンクラスに入ると、他馬と比べて、馬体的にこれといって特筆すべきはない。
良く言えばマイナスポイントのない馬体だが、勝ち切れるかは疑問が残る。
Pad3star

ヤングマンパワー →馬体を見る
3歳時よりも前駆に力強さが増して、トモにきっちりと実が入って充実した。
首の位置が高いのが欠点だが、胴部には長さがあり、しっかりと絞れている。
Pad4star

マジックタイム →馬体を見る
G1レースに出走した後ではあるが、馬体はしぼむことなく、ふっくらとしている。
十分に回復している様子が伝わってくるだけに、あとは力が通用するかどうか。
Pad45star

ロサギガンティア →馬体を見る
頭がやや大きい分、全体のバランスはあまり良くはないが、この馬の武器は負けん気。
筋肉のメリハリには欠けるが、太くはなく、毛艶も冴えているので、力は出し切れるはず。
Pad3star

ダノンリバティ →馬体を見る
腹回りに若干の余裕があるためか、胴部がコロンと詰まって映るマイラー体型。
筋肉量は豊富でパワーに溢れていて、表情からは闘争心の強さが伝わってくる。
Pad3star

★エルムS
モンドクラッセ →馬体を見る
ダート馬にして馬体を軽く見せているように、余分な筋肉が削ぎ落されている。
顔つきも凛々しく、道中は騎手の指示に従いながらも、前進気勢を見せるはず。
Pad45star

ショウナンアポロン →馬体を見る
胴部に長さがある分、やや背垂れ気味に映るが、この馬の体型的な特徴だろう。
筋肉のメリハリという点では今ひとつで、もうひと絞りほしい仕上がり。
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ロワジャルダン →馬体を見る
芝馬のような馬体の伸びとシルエットの美しさだが、なぜ芝は走らないのだろう。
そう思わせるほどの美しく、きっちりとした仕上がりで、この馬自身の体調は良い。
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クリノスターオー →馬体を見る
腹回りに余裕がある分、馬体全体もやや重苦しく映り、器用さに欠ける印象を受ける。
顔つきからはやや気難しい気性がうかがえ、スムーズにレースができるかどうか。
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ブライトライン →馬体を見る
7歳馬とは思えない、筋肉の柔らかみと馬体の張りを誇っている。
やや胴部が詰まっているように、血統的にも馬体的にもマイルが上限か。
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ジェベルムーサ →馬体を見る
この馬もどちらかというと芝でも走れそうなシルエットの馬体を誇示している。
手脚が長く、これで大型馬なのだから、外を回して止まらない競馬をした方がいい。
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ヒラボクプリンス →馬体を見る
他のメンバーに比べると、どうしても平凡な馬体に映ってしまうのは仕方ない。
これと言った強調材料はながい、その分、安定して故障なく走ることができそう。
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関屋記念を当てるために知っておくべき3つのこと

Sekiyakinen

■1■2000m以上の距離に実績のある中距離馬
スタートしてから最初のコーナーまでの距離、そして最後の直線が圧倒的に長いため、どの馬にとっても息の入らない厳しい流れになる。そのため、スピードよりも、スピードを持続させるためのスタミナがまず問われることになる。全体のタイムや速い上がりタイムが出ることに惑わされることなく、2000m以上の距離に実績のある中距離馬を狙いたい。

■2■ノーザンダンサー系
新潟1600mのコース形態上、スピードの持続を問われることは前述したとおりだが、そのような舞台を最も得意とするのがノーザンダンサー系の馬たち。一瞬の脚で勝負するようなレースでは惜敗を喫してきたノーザンダンサー系の馬たちが、コースを味方にして台頭する。また、ノーザンダンサー系の馬は厳しい気候にも強く、新潟の酷暑にも耐えることが出来ることも、関屋記念を得意とする理由のひとつ。

■3■先行馬もしくはアウトインアウト
2005年 12.3-10.7-11.6-11.9-12.0-11.3-10.6-11.9(46.5-45.8)M
2006年 12.9-11.0-11.7-11.7-11.7-11.3-10.1-12.1(47.3-45.2)S
2007年 12.8-10.6-11.0-11.2-11.7-11.8-10.3-12.4(45.6-46.2)M
2008年 12.6-11.3-12.1-12.3-11.6-11.0-10.0-11.9(48.3-44.5)S
2009年 12.2-10.8-11.6-12.3-12.1-11.3-10.7-11.7(46.9-45.8)S
2010年 12.7-11.3-12.2-12.0-11.5-10.6-10.3-12.3(48.2-44.7)S
2011年 12.5-10.5-11.5-11.7-11.6-11.8-10.9-12.1(46.2-46.4)M
2012年 12.2-10.9-11.9-12.0-11.7-11.1-10.4-11.3(47.0-44.5)S
2013年 12.3-10.7-11.5-11.7-11.7-11.8-10.8-12.0(46.2-46.3)M
2014年 12.6-10.9-11.4-11.6-11.6-11.5-10.8-12.1(46.5-46.0)M
2015年 13.2-11.5-11.7-11.5-11.4-11.2-10.7-11.4(47.9-44.7)S

2010年や2012年、2015年は極端にしても、前半よりも後半の方が速い、全体としてスローに流れるレースが多い。また最後の直線が659mと長いため、異常なほどに速い上がり3ハロンのタイムが計時される。これだけ上がりが速いと、当然のことながら、前に行っている馬にとっては有利なレースとなる。

新潟競馬場は、押し潰された長円形の形状で、JRAの競馬場では最もコーナーの曲がりのきついコースとなる。新潟のマイル戦では、スタート後の長い直線で勢いがついたままコーナーに突っ込んでいくため、意外とスピードが落ちず、コーナーが曲がりにくい。そのため、減速することなく内ラチに沿ってコーナーを回るのは難しい。外から切れ込むようにしてコーナーを回り、直線では再び外に出すような、アウトインアウトのコース取りが理想的。外枠から発走する馬は、そのようなコース取りがしやすい。

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集中連載:現代のコアな競馬ファンがすなる一口馬主というものを(第14回)

Hitokuti14

夏競馬に入り、他の2歳馬たちが続々と入厩し、デビューを飾っている中、牧場でのんびりと英気を養っている愛馬を見守っていると、クラブからのメールが届いた。

在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港 調教内容:週2回屋内坂路コースでハロン15秒のキャンター2本、週1回周回コースでハロン22~24秒のキャンター3,000m、残りの日は軽めの調整

担当者「引き続きハロン15秒のペースで乗り込んでいます。馬体重はそれほど変わらないものの、付くべきところに筋肉が付いてきており、とてもいい体付きに変わってきましたね。休まず乗り込んでいますが、カイバ食いは良好ですし、脚元も問題ありません。非常に順調に調教を進められていますので、秋口あたりの入厩を考えて進めていきたいです」馬体重462㎏

あまり馬体重が増えていないことを憂慮しつつも、最後の1文に心を奪われてしまった。秋にデビュー!いや、よく読めば、「秋口(あたり)の(入厩)を(考えて)(進めていきたい)です」と書いてあるのだが、私には秋にデビュー!と変換されてしまうのだ。自分の思い込みの激しさをなだめつつ、それでも秋の京都開催の芝1600m新馬戦で走っているクインアマランサスの姿が脳裏に浮かんでくるのを止める術を私は知らないのだ。新馬戦はさすがに現地に観戦に行った方がいいかな。G1レースが開催される週とぶつかると、その時期の京都はえらい混むからなあ、などとさらに妄想は広がってゆく。

そうこうしていると、またクラブからメールが届いた。もしかすると、入厩が決定しましたという旨かと思い、期待を込めてクリックした。

在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港 調教内容:週1回屋内坂路コースでハロン15秒のキャンター2本、週1回周回コースでハロン22~24秒のキャンター3,000m、残りの日は軽めの調整

担当者「この中間も順調に乗り込みを進めています。段々とトモに力が付いてきて、自分でバランスを取って走れるようになってきています。走ることに対しては前向きですが、基本的に人に反抗したりすることなく素直な性格ですから、精神的にも持っている資質を活かしながらいい方に成長を促していきたいですね」馬体重472㎏

「トモに力が付いてきて」、「走ることに対しては前向き」、「素直な性格」など、担当者によるポジティブな言葉が並ぶのは嬉しいが、入厩の入の字も、デビューのデの字もなく、しかも秋口という言葉も消えている。調教のペースは変わることなく、強いていえば、馬体重が10kg増加したのが大きな変化である。もしかすると、秋のデビューは延期になったのではないか、そんな不安も湧いてくる。レポートの一言一句に一喜一憂しても仕方ないと頭では分かっていても、文中の微妙な言い回しや“~が”などの逆説の接続詞が妙に気になってしまうのである。

一口馬主のクラブに入ってみて思ったのは、(特にシルクホースクラブの)情報発信に対する熱意には素晴らしいものがあるが、私たちが本当に知りたい情報には手が届きそうで届かない部分があるということである。調教のペースや仕上がり具合や馬の気性はもちろん知りたいが、それだけではない。馬主のはしくれとして、私たちが知りたいのは、愛馬の具体的な行動なのである。そこまでを一口馬主クラブに求めるのは求めすぎなのは分かっているが、敢えて言うならば、一口馬主クラブに足りない点だと思う。

たとえば、「今日は調教に行く途中にいたカラスに興味津々で、しばらく動こうとはしなかった」とか、「最近よく調教を一緒にする○○○○という馬と仲良くなり、2頭でいると安心するようです。お互いのゆったりとした気持ちのリズムが合うのかもしれません」、「今週から15-15を週2本に増やしました。負荷が増えたので、調教後は息が苦しそうでしたが、カイバを一気に食べ終わると、すぐに元気になったようで、隣の馬房の○○○○にちょっかいを出していました」など。その馬のエピソードや馬となりを表す行動などを知りたいのだ。

なぜかというと、私たち一口馬主はあまりに愛馬と離れているからだ。もしかすると、一度も愛馬に会ったことがないという人もいるだろう(私がそうだ)。見学ツアーなどに行ければ良いが、それもなかなか難しい。カタログやスクリーンや文字情報だけでしか知らない愛馬だからこそ、もっと知りたいと思ってしまう。私が大好きな写真家でアラスカの冒険家である星野道夫さんは、「寒さが人の気持ちを暖かくする。遠く離れていることが、人と人の心を近づけるんだ」と語っていた。遠く離れているからこそ、心が近づきたいと思うこともあるのではないだろうか。

Photo by 三浦晃一

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心身両面のバイオリズムを読み解き、好走のタイミングを見極める

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「ダービースタリオン」というテレビゲームを知らない競馬ファンは少ないだろう。ダビスタ世代というものがあるとすれば、おそらく私はそれに当てはまる。競馬の本質を突いた完成度の高いゲームであり、学生時代に寝食を忘れて没頭したのを覚えている。ダビスタから学んだことはたくさんあり、そのひとつに競走馬の体調のバイオリズムがある。

体調のバイオリズムとは、波打つような軌跡を描く規則的な運動である。上がればいつか下がるし、上がったままや下がったままのこともない。その周期はそれぞれの馬によって異なる。アップダウンの周期が短い馬もいれば、長い馬もいる。上下動の幅が大きい馬もいれば、小さい馬もいる。競走馬は単なる走るマシーンではなく、ほんのわずかなことをきっかけとして調子が良くなったり、悪くなったりを繰り返す生き物なのである。

ダビスタにおいては、今にも体調が悪くなってしまいそうな馬を祈るように馬なり単走で流し、なかなか体調が上がらない馬を併せ馬一杯でビシビシと追ったりして、ゲームとはいえ一喜一憂した。競走馬の体調のバイオリズムを意識しながら調教し、目標とするレースに向けて馬を仕上げる難しさを疑似体験させてもらった。

それからというもの、

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柔らかい筋肉と馬体のシルエットが美しいダコール:5つ☆

★小倉記念
ダコール →馬体を見る
8歳馬とは思えない、柔らかい筋肉と馬体のシルエットが美しい。
暑さに強いのか、この時期に体調を上げるのが手に取るように分かる。
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プランスペスカ →馬体を見る
手脚がスラリと長く、ブラックタイド産駒らしいステイヤーの体型に近い。
前駆はしっかりと鍛え上げられており、あとはスピード競馬に対応できるか。
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エキストラエンド →馬体を見る
絶好調時に比べると、馬体から力強さとバネが伝わって来なくなってきた感も。
それでも、怪我をすることもなく、毎レースでコンスタントに力を出し切っている。
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サトノラ―ゼン →馬体を見る
ダービー2着時と馬体だけを見ると変わりはなく、むしろ成長している点もある。
凡走を繰り返しているのは、気持ちの問題だろうから、走る気になれば力はある。
Pad3star

ペルーフ →馬体を見る
耳をこちらに向けて、やや神経質な面をのぞかせるが、スムーズにレースができれば。
馬体はふっくらとして、筋肉量も増して、ここに来て充実していることは間違いない。
Pad4star

テイエムイナズマ →馬体を見る
こちらもブラックタイド産駒らしく、手脚が長く、長距離に向きそうな馬体を誇る。
うっすらとアバラ骨が浮いて見えるように、馬体の仕上がりも万全で力を出せる。
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★レパードS
グレンツェント →馬体を見る
レースに行くと後ろからになるが、馬体のバランスは良く、前目でも競馬が出来るはず。
顔つきからも素直な気性の持ち主であることが伝わってきて、好走は間違いない。
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マイネルバサラ →馬体を見る
毛艶は黒光りして良く、胴部には長さがあって、距離は延びて良さが出そう。
やや反抗的な目をしており、自分の型でレースができないと力を出せないかも。
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レガーロ →馬体を見る
3歳馬離れした馬体の良さで、筋肉のメリハリがあり、研ぎ澄まされている。
表情も大人びており、あとは実戦で様々な経験を積めば強くはるはず。
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ケイティブレイブ →馬体を見る
父アドマイヤマックスからはスピードを、母父からはダート適性を受け継いだ。
前後躯にしっかりと実が入っており、スピードだけの一介の逃げ馬ではない。
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ネクストムーブ →馬体を見る
他のメンバーの馬体に比べると、線の細さを見せるが、ダート適性はあるのだろう。
顔つきからは気持ちの強さが伝わってきて、砂をかぶってもひるまない気性。
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ピットボス →馬体を見る
重心が低くて、トモが充実していて尾離れが良い反面、尾の短さがやや気になる。
前駆の力強さは素晴らしく、この馬も馬体にバランスが出てくれば将来が楽しみ。
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